JR西日本は11月11日、橋上化工事を進めてきた東海道本線(JR神戸線)甲南山手~住吉間の摂津本山駅(神戸市東灘区)について、11月24日から橋上駅舎の使用を開始すると発表した。これにより大阪~姫路間全駅のバリアフリー化が完了する。
摂津本山駅は1935年12月に開業。2011年4月から神戸市の協力を得て橋上化に向けた工事に着手した。今回の橋上化により、これまで南口と北口に分かれていた改札口と駅事務室が2階に移転して1カ所に集約される。また、地上と橋上駅舎を結ぶ南北自由通路の一部も使用を開始し、同時に自由通路のエレベーター(南北各1基)の使用を開始する。
橋上駅舎は鉄骨造りで約860平方m。駅舎とホームを結ぶ幅約2mの階段のほか、エレベーターが上下ホーム各1基、エスカレーターが各2基設けられる。このほか、営業設備として自動改札機5台と券売機3台、乗り越し精算機1台、みどりの窓口1台、みどりの券売機1台が設置される。旅客用のトイレは同社初となる子供用トイレを併設。「お子様が使いやすい高さ、大きさの設備を設置し、保護者の方が手伝いやすいスペースを確保」したという。
また、地域住民が運営する「地域共生スペース」を開設。地域の情報発信や、旧・摂津本山駅舎をモチーフとしたモザイクアートの展示が予定されている。