大型車グローバルミーティングをシカゴで開催、国際基準調和に向けて政府機関と協力することで合意

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米国・欧州・日本の大型商用車メーカーとエンジンメーカーによる「第11回大型車グローバルミーティング」が米国シカゴで開催され、共同ステイトメントを発表した。

世界の主要な大型商用トラックとエンジンメーカーは、エネルギー効率の改善と商用車からの温室効果ガス排出を削減する有効な手段として、世界的に調和したアプローチをとることで合意した。

シカゴ会議では、欧州、日本、米国の商用車、エンジンメーカーの首脳は、燃費と温室効果ガス排出削減、ディーゼル燃料規格、大型車とエンジンの規制と認証に関連したテーマについて議論した。

会議の議長を務めたカミンズのトム・ラインバーガー会長兼最高経営責任者は「エンジン、車両メーカーは、過去10年間で排出ガスをほとんどゼロに近い水準にまで削減することに成功し、今や、燃費改善と温室効果ガスの排出削減により専念している。会議では、我々の顧客に高品質の製品を提供する一方で、環境改善を推進し続けることになる、合意した基準や手順を策定して実行に移すために、世界各国の政策立案者と連携することが業界にとって重要であることを確認した」と述べた。

また、会議では、基準排出ガスの削減、燃費改善、温室効果ガス削減に関連した、燃料、試験法、認証業務と手順の改善と調和を発展させていくための努力を継続することで合意した。

議長は「燃料品質、排出ガス、エネルギー効率の基準改善に関し、矛盾のない世界的な規格、手順、認可要件を採用することが、世界的な環境目標をより早期に達成することを可能にする。同時に、商用車の顧客の成功を手助けするメーカーの能力を格段に向上させる」としている。

各メーカー首脳は、これまでの会議の進展を踏まえ、重量車排出ガスの世界統一試験法(WHDC)の導入や、燃料規格・規制の国際基準調和、車両シミュレーションのモデリングを含む、燃費評価法の国際基準調和の進展などについて議論した。その上で、各メーカー首脳は、国際基準調和を促進するため、政府機関との協力に向けて継続的に共同で努力していくことで合意した。

最後に、いすゞ自動車の細井行社長は、2014年に東京で開催される会議に各メーカー首脳を招待した。

《レスポンス編集部》

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