トヨタ自動車は、開発部門のトップである加藤光久副社長がプレスブリーフィングを行った。今回は2015年の市販が予定されている燃料電池車(FCV)の量販モデルと見られる「FCVコンセプト」など4モデルが世界初公開となった。
加藤副社長は、主としてトヨタのクルマづくりの理念を語り、「(モデルへの評価は)賛否両論があっていいと思う。”嫌いじゃないけど、好きでもない”というクルマはいらない。それがトヨタの方向性です」と明言した。万人受けするクルマよりも尖ったクルマに振るとも受け取れる主張だ。
さらに加藤副社長は、クルマの技術がどのように進化しても「クルマを単なる移動手段にはしない。クルマ屋として、お客様に所有する喜び、運転する喜び、語り合う喜びを与え続ける存在であることにこだわり続けたい」とも語った。豊田章男社長は会場には姿を見せたが発言や写真撮影はなく、部門トップへの”権限移譲”を示すプレス対応ともなった。