【東京モーターショー13】NTN、12%軽量化できる新型ハブジョイントを展示

自動車 ニューモデル モーターショー
NTNブース
NTNブース 全 4 枚 拡大写真

NTNは東京モーターショー13で、従来のスプライン型ハブジョイントと比べて12%軽量化できる新型ハブジョイントを展示した。

この新型ハブジョイントは、ハブベアリングと等速ジョイント(以下、CVJ)を独自の「プレスカットスプライン方式」で結合することにより、軽量化と接合部のガタ“ゼロ”を実現した、「プレスカットスプライン・ハブジョイント」と呼ばれるものだ。

従来のスプライン型ハブジョイントでは、オス側のスプライン歯を若干傾斜させておき、傾斜したスプライン歯を押し込むことで接合部のガタを無くしていた。しかし、この従来方式では、スプラインの長さ方向の両端部しか接合できず、中間部は接合しない状態になっていた。このため接合強度に寄与しない中間部の重量・長さ寸法が無駄になっていた。

新型のプレスカットスプライン方式では、従来のスプライン歯よりも小さめのスプライン歯(プレ・スプライン)を、ハブベアリング内径に形成し、オス側のスプライン歯をメス側のスプライン歯を切削しながら圧入することで、両者を接合するようにした。オス側のスプライン歯は、熱処理によりメス側より硬くなるように加工されている。

このプレスカットスプライン方式によりスプライン歯の全長にわたってガタなく接合することができ、スプライン長さを短くしても、従来と同様の接合強度を発揮でき、12%軽量化と長さ寸法のコンパクト化を達成できる。

しかも一旦接合した後に、分解して再接合することができ、ハブジョイントの一部が破損した場合や、ブーツが破れた場合にも従来と同様にメンテナンスできる。

NTNは現在、この新型ハブジョイントをカーメーカーにサンプル提供している段階で、今後の本採用を期待している、とのことだ。

《山内 博》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  2. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  3. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  4. インフィニティの中型SUV『QX60』、改良新型は表情一新…初の「SPORT」も設定
  5. マツダ『CX-5』新型、7月10日世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る