日本が提案した「国際的な車両型式認証の相互認証制度」が実現に向けて一歩前進

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(国土交通省資料より)
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国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第161回会合が開催され、日本の提案により2016年創設を目指して検討が行われている「国際的な車両型式認証の相互承認制度(IWVTA)」が、実現に向けて大きく進展したと発表した。

WP29は、自動車基準の国際調和と認証の相互承認を多国間で審議する唯一の場となっている。日本が提案しているIWVTAは、自動車についての認証の相互承認を、これまでの装置単位から車両単位へ発展する制度。この制度が実現すれば、1カ国で車両認証を取得した自動車は、IWVTAに加盟している世界各国で受け入れられるようになる。

今回のWP29会合ではIWVTAに関する規則案策定作業部会議長を務める日本が、IWVTAに関する規則の骨格案を提案し、了承された。

また、IWVTAに必要な協定規則は、骨格案で示された53項目を参考に、今後、作業部会で検討を進めていくことが決まった。

WP29傘下に設置された排出ガスとエネルギーに関する専門分科会(GRPE)も同時開催され、日本が議論を主導してきた乗用車の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)案を採用することで合意した。これにより、2014年3月に開催される第162回WP29で、WLTPは世界統一基準(gtr)として採択される見込み。

今後、日本が中心となってIWVTAの実現を含む自動車基準の国際調和と認証の相互承認が推進され、アジアの新興国を含む世界各国で、安全・安心な車社会を実現するとともに、日系企業がより活動しやすい環境が整備されることが期待される。

《レスポンス編集部》

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