パンダ・フライト・アカデミーは、ピーチ・アビエーションから、「エアバスA320」型式機の副操縦士昇格のための訓練を受託したと発表した。
同社は10月25日付けで、国土交通大臣から指定航空従事者養成施設として、「エアバスA320」型式機の副操縦士昇格のための課程「事業用操縦士限定変更エアバス式A320型(初めて操縦に2人を要する飛行機の限定を取得する課程)」の承認を受けた。
この課程は、大学の操縦科卒業等で基礎的な操縦免許のみを持つ人に対して、航空会社の副操縦士となるために必要な旅客機の免許を初めて取得させる訓練で、従来は各航空会社が自社で実施してきた。
同社が国土交通大臣の承認を受けたことにより、今後は同社が訓練を航空会社に提供してこの課程を修了することで、航空局の航空従事者試験官による実地試験が免除となる。
また、訓練では、ジェット旅客機運航の基礎を集中して学ぶための予備課程を別に設定することや、模擬飛行装置(シミュレーター)のみによる訓練・審査を行うことにより、実際の飛行機の使用を最少化するなど、新たな訓練の仕組みを構築、訓練の効率化と期間を短縮する。
同社は、全日本空輸(ANA)グループの航空機操縦士訓練・教育会社。世界では、航空需要の拡大とともに、航空機数も大幅に増加しており、航空輸送市場は成長が見込まれている。パンダ・フライト・アカデミーでは、日本でも高まるパイロット養成ニーズに対し、より高品質で効率的な乗員訓練を提供していく方針。