フランスの自動車大手、プジョーの主力モデル、『308』。同車に関して、欧州で高い衝突安全性能が認められた。
これは11月27日、欧州で唯一、公的な衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムが公表したもの。ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テスト。
2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の割合に応じて、ポイントが配分される。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合得点90ポイント以上が目安とされる。
プジョー308のテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は33点。前面衝突では、ドライバーと助手席乗員の胸と脚への傷害レベルが、5段階評価の上から2番目の「ADEQUATE」判定。しかし、それ以外の部位への傷害レベルは最も低く、側面衝突や追突想定テストも最高の「GOOD」を得た。
また、子ども乗員保護性能は39点、歩行者保護性能は23点、安全補助装置の有無は7点。
この結果、プジョー 308の合計ポイントは102点となり、総合評価で5つ星を獲得。プジョーの最近のユーロNCAPのテストでは、『2008』の102点に並び、『208』の98点、『508』の97点を上回る優秀な結果を残している。