【トヨタ ハイエース 改良新型】インテリア洗練、ハイエースを超えるハイエースに

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ ハイエース
トヨタ ハイエース 全 24 枚 拡大写真
マイナーチェンジした『ハイエース』は、所詮商用車だからというあきらめを感じさせないインテリアとなった。

◆インパネ周り…ビジネスライクから、洗練された室内空間へ

室内に乗り込んで最初に目につくのはステアリングだ。握りを太くし、シルバーの加飾が施されたステアリングには、ステアリングスイッチが装備された。

メーターに目を移すと、マルチインフォメーションディスプレイが新設された。ここには外気温度計が常設され、冬には路面の凍結喚起、夏は外気温度を知ることで室内外の温度差を、ドライバーへ提供する。

ヒーターコントロールパネルはこれまでの丸型のスイッチから丸型とボタンスイッチに変更された。同じ形でそろえると、デザイン上の見た目は良いものの、いざ使う段になると、どのスイッチがどの機能を持っているのかを、毎回目で確認しなければならない。そこで、丸型は温度、ボタンは風量と機能とスイッチの形を変えた。多くの場合、オートエアコンなので、風量調整の頻度を考慮した結果のボタンスイッチになった。

グレードによっては丸型のスイッチを踏襲したものもあるが、これまでの2連プラススライドスイッチから丸型を3つ、逆三角形に並べることで、操作性を改善した。
そのほか、ダッシュボードのシボを変更、センタークラスターやシフトパネルなどにもシルバーの加飾を施すことで、ビジネスライクになりがちな商用車の室内から、洗練された空間を狙っている。

◆ユーザービリティの向上…商用車だからというあきらめではない、利便性の追求

マイナーチェンジしたハイエースにはプッシュスタートスイッチが装備された。そのスイッチは通常のエンジンキー差込口付近にある。他の乗用車はその逆にあることが多く、その理由はスタートボタンを押した手がそのまま、シフトレバーへ移動することを考えたからだ。

しかし、ハイエースの場合、電源確保の観点から、簡単にアクセサリー状態にすることが出来るよう、現在の位置に設置された。そうすることで、運転席に着座せず、ドアを開けただけ、あるいは、サイドウインドウから手を伸ばすだけで、アクセサリー状態にすることが出来るのだ(エンジンをスタートする場合はブレーキペダルを踏むことが必要)。

そのほか、バックドアクロージャーやスマートエントリーシステムなども用意され、両手に荷物を抱えた状態でもロックを解除できたり、重いテールゲートを閉めなくても済むようになるなど、使い勝手、使いやすさの向上が図られている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ、全固体電池搭載『EQS』で1205km無充電走行を達成
  2. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  3. 復活の『テスタロッサ』にスパイダー、ハードトップは14秒で開閉可能…最高速330km/h
  4. アイシンが明かす、トランスミッションの膨大な経験値とノウハウが電動化を主導する理由
  5. 「いかついフェイスに驚いた」メルセデスベンツ『GLC』新型の内外装に反響!「スクリーンでかすぎる」の声も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る