リチウムイオン電池用主要4部材の世界市場、2013年は前年比1.4%増…矢野経済調査

自動車 ビジネス 企業動向
日産向けリチウムイオン電池パック(参考画像)
日産向けリチウムイオン電池パック(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

矢野経済研究所は11月29日、リチウムイオン電池(LiB)用主要4部材に関する調査を実施し、その結果を公表した。

調査は、2013年6~11月にかけてリチウムイオン電池メーカーを対象に、主要4部材(正極材、負極材、電解液、セパレーター)について、同社専門研究員が聞き取り調査などを行った。

次世代自動車(xEV)市場は期待した規模には至っておらず、メーカー間の競争激化、車載向け需要に期待した過剰な設備投資により部材単価が下落。調査結果によると、2013年は為替変動による影響もあり、LiB主要4部材世界市場規模は、前年比1.4%増の49億7965万ドル(メーカー出荷金額ベース)に留まるとしている。

同研究所によると、日系および韓国大手LiBセル(電池)メーカーはコストパフォーマンス向上のため、安価な中国製LiB部材の採用を増やしているという。中国LiB部材メーカーも自国のLiBセルメーカーだけでなく、海外大手LiBセルメーカーへ積極的に供給を増加させており、台頭が著しい。

多くのLiB部材メーカーはxEVの普及拡大を期待し、既存設備の増設、および新拠点の設置を推進。足元では成長の兆しも見え始めているxEV市場だが、期待した規模には至っておらず、本格的な立ち上がり時期も不透明であることが需給アンバランスの要因として挙げられるとしている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  5. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る