JR西日本、新大阪駅で15・16番線ホームを移設…おおさか東線工事の一環

鉄道 企業動向
新大阪駅の旧17・18番線ホーム(左)と、ホーム増設用のスペース(右)。現在は増設用スペースに17・18番線ホームが設置されている。12月8日からは旧17・18番線ホームが新しい15・16番線ホームになる。
新大阪駅の旧17・18番線ホーム(左)と、ホーム増設用のスペース(右)。現在は増設用スペースに17・18番線ホームが設置されている。12月8日からは旧17・18番線ホームが新しい15・16番線ホームになる。 全 3 枚 拡大写真

JR西日本は11月28日、新大阪駅(大阪市淀川区)の在来線ホームのうち、15・16番線ホームを12月8日から新しいホームに切り替えると発表した。おおさか東線(2018年度末全通予定)の工事の一環。

切替工事は12月7日深夜から8日の早朝にかけて実施され、現在の15・16番線ホームの東側に隣接している新15・16番線ホーム(旧17・18番線ホーム)に切り替える。新15番線ホームは5時34分発の西明石行き普通列車から、新16番線ホームは5時19分発の西明石行き普通列車から、それぞれ使用を開始する。

一方、12月7日深夜(8日)の0時15分に京都駅を発車する大阪行き普通列車が、切替工事に伴い吹田~大阪間のみ運休する。JR西日本は高槻0時38分発の大阪行き臨時快速列車を運転するほか、吹田~大阪・吹田~東淀川・東淀川~大阪各区間を結ぶ代行バス・タクシーを運行し、運休による影響を最小限にとどめる。

切替工事に伴い、新16番線から下り外側線につながる渡り線も新たに整備する。渡り線を設置することで、新大阪~大阪間の下り内側線を走行していた新快速列車と快速・普通列車の線路を分けることが可能となり、一方の列車が遅れても、もう一方の列車の遅れが縮小される。また、新ホームにはLED照明を導入し、現在の15・16番線ホームに比べ消費電力が約35%削減される。

新大阪駅の在来線ホーム移設工事は、おおさか東線の工事の一環として実施されている。同線は新大阪駅から片町線(学研都市線)の鴫野・放出両駅を経て、関西本線(大和路線)の久宝寺駅に至る全長約20kmの鉄道路線として計画されており、線路の大半は片町線の貨物支線(城東貨物線)を電化・複線化して旅客列車を走らせる。南側の放出~久宝寺間9.2kmは2008年3月15日に開業しており、現在は北側の新大阪~放出間11.1kmが2018年度末の開業を目指して工事が進められている。

新大阪駅には在来線ホームが4面8線設置されているが、おおさか東線の建設に伴いホームを一つ増やす必要があるため、以前から在来線構内の東側にホームを1面2線分増設するためのスペースが確保されていた。しかし、おおさか東線の計画変更により同線のホームを西側に設けることになったため、ホームを増設してから東海道本線(JR京都線)用のホームを東側に一つずつスライドし、これによって空くことになる現在の11・12番線ホームをおおさか東線用のホームとして使用することになった。

東側新ホームは2012年12月16日、新17・18番線ホームとして使用を開始しており、今回の切替工事は15・16番線ホームを旧17・18番線ホームに移設する形になる。その後は13・14番線ホームと11・12番線ホームを東側にスライドさせる工事を引き続き実施する予定。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ヤリス』次期型は2025年末登場か、ハンマーヘッド&新エンジン搭載でスポーティ感アップ!?
  2. 日本発の高性能EV『アウル』、最高速438.7km/hを記録…世界最速の電動ハイパーカーに
  3. 新型プリウス、クラウン、シエンタ、日産サクラで便利に使えるライティングアイテム【特選カーアクセサリー名鑑】
  4. じ~ん。ポルシェを手に入れた瞬間の幸福
  5. アルピーヌ初のEV、コンパクトハッチ『A290』欧州発表…220馬力モーター搭載
  6. フィアット『Nuova 500』モチーフのティッシュケースが登場
  7. トヨタ『カローラFX』が米国で登場…現代的でスポーティブな仕様[詳細画像]
  8. 日産『ノートオーラ』がマイナーチェンジ、90周年記念車と“大人のオーラ”「AUTECH」も新設定
  9. VANTECH、ペットとの時間を大切にする特別仕様のキャンピングカーを発表
  10. [15秒でわかる]日産『キャシュカイ』改良新型…e-POWER設定
ランキングをもっと見る