日中道路交流会議を開催、大地震対策など道路行政の向上で協力

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「第28回日中道路交流会議」を北京で開催
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国土交通省は、中国の交通運輸部と「第28回日中道路交流会議」を北京で開催した。今回の会議は中国が「東シナ海防空識別区」を設定する前の11月19日に開催されたことから、落ち着いた状態で開催された。

会議は、日中間の道路に関する技術交流を目的に、1984年に両国で開催に合意して以降、ほぼ毎年開催してきたもの。

第28回会議では、双方の関心事である高速道路の整備運営や大型地震への対策について意見交換した。

中国側は、1984年に有料道路制度を採用して以降、飛躍的に高速道路整備が進み、ここ数年は毎年約1万kmの高速道路が整備されている。一方で、維持管理費用不足に直面しており、対応策を検討していることを明らかにした。

また、四川地震など、内陸部を中心に大型地震が頻発していることから、災害直後にも機能する「命の道」の指定を検討しているとの説明を受けた。

これに対し、日本からは高速道路におけるサービスの最新事例、有料道路の諸制度を紹介するとともに、大型地震への対策として東日本大震災の経験とその後の取組みを紹介した。

意見交換の結果、日中ともに高速道路の維持管理・大規模修繕の予算確保が課題であること、大型地震に対しての対策を講じていることを両国間で認識し、今後の道路行政の向上に向けて互いに貢献できることを確認した。

両国政府は会議で得られた知見を、国内の道路行政に活用するとともに、今後とも日中両国の道路に関する技術交流を強化するとしている。

《レスポンス編集部》

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