ダンロップ エナセーブ EC203 発表…「タイヤは長持ちするのが一番」西タイヤ技術本部長

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住友ゴム工業は低燃費性能に加えて長持ち性能を向上させたダンロップ『エナセーブ EC203』を発表(写真:住友ゴム工業タイヤ技術本部長の西実氏)
住友ゴム工業は低燃費性能に加えて長持ち性能を向上させたダンロップ『エナセーブ EC203』を発表(写真:住友ゴム工業タイヤ技術本部長の西実氏) 全 12 枚 拡大写真

12月2日、住友ゴム工業は低燃費タイヤの新製品ダンロップ『エナセーブ EC203』を発表。発表会で住友ゴムタイヤ技術本部長の西実氏は「低燃費タイヤはあたりまえの状況で次は何で勝負するか?というとき、タイヤが長持ちすることが一番お客様に求められている」と語った。

『エナセーブ EC203』は低燃費性能に加えて長持ち性能を向上させた新製品。同社従来品「エナセーブ EC202」との比較で、タイヤの転がり抵抗を12%低減し、低燃費性能を向上。耐摩耗性能を9%(軽・コンパクトカー専用パターンは17%)向上させロングライフを実現させた。

これまでの技術トレンドである低燃費性能に加えて長持ち性能を取り入れたことに関して、西氏は「低燃費性能だけでみると既にラベリング制度がありまして、お客様からすると“AA”とあれば他の製品と同じにしか見えません。長持ち性能は誰にでも体験できる性能なので、次の買い替えのときにリピーターになってくれると信じていますし、他社製品と差別化できるポイントになるかと思います」と狙いを話した。

加えて「お客様に対する調査によると、スタンダードタイヤにおけるニーズでは、半分近くの方が摩耗に対する関心がありました。一般的に、低燃費性能と耐摩耗性能は相反する性能でありまして、それを克服するには新技術が必要でした」と明かした。

その長持ち性能に関しては、西氏「お客様の使い方はそれぞれなので、一概にどれだけ持つということは言えません。我々が言う長持ち性能は、高速道路、山道、市街地と日本のお客様の平均的な使い方に合うようなルートを用意して走った上での性能評価となります」とした。

一般ユーザーでも解るポイントとして、西氏は「耐摩耗性能を向上させるとウェットグリップ性能は悪化する相反する部分なのですが、EC203では従来品より耐摩耗性能と転がり抵抗性能を良くしつつ、なおかつウエットグリップ性能「c」を維持させているのが性能部分の特徴となります」と話した。

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