日韓道路交流会議、道路・橋梁の老朽化対策の技術交流を強化

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国土交通省と韓国の国土交通部による「第17回日韓道路交流会議」を開催
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国土交通省は、韓国の国土交通部と「第17回日韓道路交流会議」を開催した。

会議は1995年12月に両国間の道路に関する技術交流を目的に開催することで合意し、継続的に開催している。

第17回会議では、双方の関心事である道路・橋梁の維持管理、都市部の道路の質的改善を中心に意見交換した。

韓国では、1970年代以降、道路網の拡充が重視されてきたが、従来の自動車中心の考え方から、国民の命を守ることを考慮した、人間中心の道路交通の安全確保を最重要課題として道路政策の転換を図っている。また、道路交通政策では、都市部の渋滞解消、環境に配慮した道路政策に重点が置かれている。

加えて韓国でもインフラの老朽化が問題となっており、橋梁については、特殊な橋梁について特別な体制を構築し、重点的に管理するとともに、橋梁管理システム(BMS)の運用と改善を重ねるなど、効率的な予防的維持・補修を進めている。

民間資本を活用した道路事業(PPP)についても、制度運営に係る課題や対応状況などについての情報も提供された。

これに対して日本からは、現在行っている道路・橋梁の維持管理対策や、都心部の渋滞解消対策である道路を地下化する具体例、構想段階における道路計画策定プロセスについて紹介した。

対話した結果、日韓ともに道路・橋梁の老朽化に対して、予防保全・維持管理のための予算確保が課題であることや、都心部での渋滞対策など、共通の課題を持っていることで認識を一致、今後の道路行政の向上に向けて互いに貢献出来ることを確認した。

両国政府は、今回の会議で得られた知見を国内の道路行政に活用するとともに、今後、日韓両国の道路に関する技術交流を強化していく。

《レスポンス編集部》

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