トヨタは、東京モーターショー13に次世代タクシーのコンセプトモデル、『JPN タクシーコンセプト』を出展した。
このモデルのデザインについて、トヨタ自動車東日本デザイン部第2デザイン室第1デザイングループグループ長の堀田達也さんは、「タクシーとして、『コンフォート』同様18年から20年は活躍することを考えると、簡単に古びてしまわない、流行に左右されない魅力が残るようなデザインを狙った」と話す。
しかし、単に機械的な冷たいものではあってはいけないと堀田さん。「(タクシーは)日本の風景になるので、格好良いということや、親しみやすさも意識してデザインした」と述べる。
その親しみやすさはインテリアから発想を開始した。「快適なリアの空間を出発点として、そこの入り口であるエクステリアの大きなスライドドア。このドアを中心にデザインを始めた。このドアが主役でルーフのシルエットや、グラフィック的にも真ん中のウインドウを大きく取って、乗客の入り口が主役ということをアピールしている」という。「説明をしなくても、乗客が“おもてなし”を感じてもらえるように表現した」とコメント。因みにオリンピック招致の“お・も・て・な・し”以前にこのワードは決定していたとのことだ。
さらに、フォーマルな用途も想定されることから、「親しみやすさと高級感を両立させることも当初から課題ととらえてデザインしてきた。高級感や安定感、格好良さを含めて表現している」と語った。