【東京モーターショー13】トヨタ JPNタクシー…乗客の不安感をなくすために

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ・JPNタクシーコンセプト(東京モーターショー13)
トヨタ・JPNタクシーコンセプト(東京モーターショー13) 全 8 枚 拡大写真

トヨタが東京モーターショー13に出展した、『JPNタクシーコンセプト』は、日本のおもてなし感を演出した室内空間になっている。

サイドのスライドドアを開けて室内に乗り込もうとして目につくのが、ユニバーサルデザインの黄色いラインだ。トヨタ自動車東日本デザイン部第2デザイン室第1デザイングループグループ長の堀田達也さんは、「このマークは必要な方と必要でない方がいる。どなたにとっても快適室内でなければならないので、これ見よがしにはしていない」という。

例えば、フロントシートのシートバックにあるグリップはどこでも掴めて、伝わりながら室内に入ることが出来るようにしてある。そこにある黄色いマークは、立ち上がった状態では良く見え、シートに座ると隠れて見えなくなるよう工夫がなされているのだ。

また、おもてなし感のひとつとして、室内側のサイドウインドウの枠には木目調があしらわれた。「乗客から景色がきれいに見えるということは大事だ。そこで、窓枠に木目をあしらうことで、眺望を良くしている」と話す。

タクシーとして乗客の安心感も重要だ。調査によると、特に女性からの不満点として、「どこを走っているのか、本当に思っているところに向かっているのかが不安になるという声があった。そこで、なるべく広範囲に外が見えるようにしている。さらに、ルーフにナビを取り付け、行先や目安時間、回り道をされていないかなどが確認できるようにした」と説明する。

堀田さんは、「開放的すぎると、プライバシーがなくなって嫌がられるかとも考えたが、圧倒的に開放感を求める声が大きかった」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  2. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  3. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  4. 【メルセデスベンツ Eクラス 新型試乗】SUV全盛の今に、果たしてどのような人が選ぶのだろう?…河村康彦
  5. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  6. メルセデスベンツ『Gクラス』改良新型…449馬力の直6ツインターボ搭載、表情も変化
  7. 「トヨタバッテリー」へ社名変更、多様な電動車用バッテリーを提供
  8. 「フォルクスワーゲンR」、独立ブランドに…今夏新パビリオン開設へ
  9. BYDが高級ブランド デンツァ『D9』の先行受注を開始! 同じ右ハンドル市場の日本投入は?…バンコクモーターショー2024
  10. ヤマハ発動機、EVレース「フォーミュラE」に2025年より参入へ 四輪レースはF1以来
ランキングをもっと見る