【東京モーターショー13】メルセデスSクラス…アグレッシブさと伝統のバランスを取ったデザイン

自動車 ニューモデル 新型車
メルセデス・ベンツS65AMGロング(東京モーターショー13)
メルセデス・ベンツS65AMGロング(東京モーターショー13) 全 8 枚 拡大写真

メルセデス・ベンツ日本は東京モーターショー13において、『S65AMGロング』をワールドプレミアした。

そのベースとなるSクラスのデザインは、「アグレッシブさや革新性、そして、伝統を高次元でバランスをとっていることが特徴だ」とは、同社商品企画・マーケティング部商品企画1課の木下潤一さんの弁。

そのポイントは3つある。まずフロントマスクだ。「ラジエーターグリルは、先代より大型化され、かつ、立ち上げることで、アグレッシブさである威厳や存在感を感じさせている。しかし、メルセデス伝統のスリーポインテッドスターのマスコットがボンネット先端にあることで、伝統をも保ったデザインを目指しているのだ」という。

もうひとつはフロントフェンダーの高い位置からリアドアに向かって緩やかに下降していく“ドロッピングライン”と呼ばれるキャラクターラインだ。「このラインが全体の躍動感をイメージさせている。止まっていてもちょっとだけリアに重心がかかったように見え、走り出す瞬間のような、肉食動物が捕食へ走り出す瞬間のようにイメージさせている」と述べる。

最後は、ルーフからリアにかけてのラインだ。「先代はまさにセダン然としたデザインだったが、新型は『CLS』ほど極端ではないものの、居住性を犠牲にしない範囲でスムーズにクーペのように流れるようなルーフラインを採用している」と説明。

木下さんは、「クーペのようなスタイリッシュさと、セダンの伝統的なラインとを両立しているのだ。さらに、トランクのラインもルーフラインに沿って緩やかに下降し、かつエンドの部分も緩やかにスラントしている」と話し、「これらの流れるようなラインで、クラシカルかつ、エレガントさも表現しているのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る