リニアテクノロジー、フライバックDC/DCコンバーター LT8584 を販売開始

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リニアテクノロジー・DC/DCコンバーター LT8584
リニアテクノロジー・DC/DCコンバーター LT8584 全 1 枚 拡大写真

リニアテクノロジーは、高電圧バッテリ・スタックのバランスをアクティブに調整するために設計された、モノリシックのフライバックDC/DCコンバータ「LT8584」の販売を開始した。

電気自動車やハイブリッド車などに使用される、リチウム・イオン2次電池等で構成された高電圧のバッテリ・スタックは、全体の動作時間が最も容量の小さいバッテリによって制限される。LT8584は高効率のアクティブ・バランス調整を行い、放電時に強いセル(高電圧セル)から弱いセルに電荷を再分配。これにより、弱いセルが負荷に対する電力供給を継続できるため、スタック全体の容量の96%を抽出することができる。

また、6A/50Vのパワー・スイッチを内蔵。2.5Aの平均放電電流を可能にすると同時に、シンプルでコンパクトなアプリケーション回路を実現する。絶縁型バランス調整設計により、バッテリ・スタックの一番上のセルでも、任意の組み合わせのセルでも、逆に交流電源の代りとして使用される12Vバッテリにも電荷を戻すことができる。

LT8584は、バッテリ・スタック電圧モニタICのLTC680xファミリとシームレスに統合可能。LTC680xファミリのデバイスと組み合わせて使用した場合、電流モニタ、抵抗モニタ、温度モニタなどのシステム遠隔測定も実現する。

1000個時の参考単価は、16ピンTSSOPパッケージで供給されるLT8584EFEが2.95米ドル(約304円)から、動作温度範囲-40度~+125度のLT8584IFEが3.25米ドル(約335円)から、同-40度~+150度のLT8584HFEが3.50米ドル(約361円)から。

《纐纈敏也@DAYS》

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