約10億個の天体地図を更新、科学衛星ガイアを打ち上げ…19日

宇宙 科学
ガイア衛星を搭載したフェアリング部分
ガイア衛星を搭載したフェアリング部分 全 2 枚 拡大写真

アリアンスペース社は、ソユーズロケットによるESA 欧州宇宙機関の天体地図作成科学衛星『Gaia(ガイア)』打ち上げを仏領ギアナ・ギアナ宇宙センターの現地時間2013年12月19日午前6時12分19秒(日本時間19日午後6時12分19秒)と発表した。

アストリウム社が開発を担当したガイア衛星の総重量は2034キログラム、今回6回目となるギアナ宇宙センターからソユーズロケットでの打ち上げになる。目標の軌道は遠地点高度95万2022キロメートル、近地点高度は6722キロメートル、軌道傾斜角は14.98度。リフトオフから41分59秒後に衛星切り離しが行われる。

位置天文衛星とも呼ばれるガイアは、銀河の天体の詳細なカタログを作成する目的で打ち上げられる天文衛星。地球から約150万kmの距離にあるL2ラグランジュ点周りの太陽と地球の食を避けるリサージュ軌道上で観測を行う計画だ。安定した熱環境にあり効率的な天体観測が期待されるL2ラグランジュ点で、約5年半のミッション期間を予定しており、約10億個の天体の位置と速度、明るさ、温度、組成や運動を観測する。1997年にリリースされた、同じく欧州の位置天文衛星『ヒッパルコス』観測データによる「ヒッパルコス」カタログを更新し、位置精度を高めることを目的としている。

《秋山 文野》

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