アウディは12月18日、ドイツ・インゴルシュタットにおいて、2014年のルマン24時間耐久レースやWEC(世界耐久選手権)のLMP1クラスに参戦する、2014年型『R18 e-トロン・クワトロ』の実車を初公開した。
すでに公表されている通り、2014年モデルでは、2つ目のハイブリッドとして、熱エネルギー回生システムを採用。これはV6 TDIエンジンの電動ターボのブースト圧が最も高い時、排気熱を電気エネルギーに変換するシステム。これにより、従来比で最大30%の燃費向上を可能にした。
12月18日、アウディは、2014年型R18 e-トロン・クワトロの実車初公開に合わせて、同車に採用された新技術を披露。それは、「レーザーライト」と呼ばれる新開発のヘッドランプ。
このレーザーライトは、メインのLEDヘッドランプを補完する役割を担うもの。ブルーのレーザービームを放つことで、従来よりも均一に路面を照らすことができるという特徴を備える。
アウディは、このレーザーライトを将来、市販車にも採用する方針。アウディ・モータースポーツのウォルフガング・ウルリッヒ代表は、「新しい照明技術を導入することで、アウディはルマンでもうひとつのマイルストーンを打ち立てようとしている」と述べた。