日産自動車は、『セレナ』をビッグマイナーチェンジし、12月25日より販売を開始した。
今回のビッグマイナーチェンジでは、室内空間の広さや使い勝手の良さはそのままに、衝突回避支援システムなどの先進安全装備を標準化するとともに、S-ハイブリッドの燃費をさらに向上させ、さらなる低燃費を実現した。JC08モード燃費は16km/リットルで、全高1800mm超のミドルサイズミニバンではトップの燃費となった。なお、1月下旬に発表されるトヨタ『ノア』『ヴォクシー』も16km/リットルで燃費スペックは並ぶ見込みだが、セレナが一足早く市場に投入された。
先進安全装備としては、衝突回避を支援する「エマージェンシーブレーキ」と「LDW(車線逸脱警報)」を、「20S」を除く全グレードに標準装備。さらに、「MOD(移動物 検知)」機能を追加した「アラウンドビューモニター」や「踏み間違い衝突防止アシスト」、「ふらつき警報」を「アドバンスドセーフティ パッケージ」として設定した先進安全装備により、駐車場から高速道路まで、幅広い運転シーンで、ドライバーの安全・安心をサポートする。
エクステリアデザインは、フロントからリヤまでデザインを一新。全車、立体的で存在感のあるフロントグリルと、二段構えのヘッドランプを採用したほか、フードやフェンダー、バンパーのデザインも一新した。「ハイウェイスター」は、さらに、サイドシルプロテクターやアルミホイール、LEDリヤコンビネーションランプも変更を加え、ダイナミックなデザインに大きく進化させた。また、「20G」「20X」「20S」も、新しいフロントデザインにより、エレガントさと上質感をさらに高めた。
ボディカラーは、女性に人気の暖色系カラー2色を含む5色の新色を追加、全9色を設定した。さらに、フロントドアのスーパーUVカット断熱グリーンガラスの採用をはじめ、フロントウィンドウに開放感と防眩を両立するトップシェード、3列目シートにパーソナルテーブル等、多くの装備を追加した。
また、多彩なシートアレンジを実現するスマートマルチセンターシートの採用により、8人乗りでありながらセカンドシートの横スライドやウォークスルーが可能となり、乗り降りや室内移動を楽に行うことができる。
新型セレナは、S-ハイブリッド全車が「2015年度燃費基準+20%」の達成と「2005年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」認定により、「エコカー減税」による減税措置に適合し、自動車取得税と自動車重量税が免税となる。
価格は218万4000円から301万8750円。