JAXA、準天頂衛星システムプロジェクトが完了…初号機「みちびき」は内閣府へ移管

宇宙 企業動向
JAXA、準天頂衛星システムプロジェクト(出典:JAXA資料より)
JAXA、準天頂衛星システムプロジェクト(出典:JAXA資料より) 全 2 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙開発利用部会で、準天頂衛星システムプロジェクトを終了することが了承されたと発表した。初号機「みちびき」は今後、内閣府に移管する。

準天頂衛星システムプロジェクトは、日本付近で常に天頂方向に1機の衛星が見えるよう、複数の衛星を準天頂軌道に配置した衛星システムにより、山間地、ビル陰などに影響されず、全国をカバーする高精度の測位サービスを提供することが目的。第1段階として準天頂測位衛星初号機を使ってGPS補完・補強技術の開発と軌道上実証、次世代衛星測位システムの基盤技術の開発と軌道上実験を行った。

JAXAでは、準天頂衛星システムプロジェクトは、目標とした全てのミッションを遂行し、所定の目的を達成したとしている。

プロジェクト終了後は、第3期中期計画に基づいて次の作業に入る。初号機「みちびき」の運用については、内閣府の実用準天頂衛星システム受入れ準備が整い次第移管する。移管時期については国と調整する。また、移管までの期間、初号機「みちびき」は維持する。

JAXAでは、世界的な衛星測位技術の進展に対応し、利用拡大、利便性の向上を図り、政府、民間の海外展開などを支援する。同時に、初号機「みちびき」を活用した利用技術や屋内測位、干渉影響対策など、測位衛星関連技術の研究開発に引き続き取り組む方針。

《レスポンス編集部》

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