【アクア G's 試乗】楽しい部分を上手に引き出したスポーティ仕様…諸星陽一

試乗記 国産車
【アクア G's 試乗】楽しい部分を上手に引き出したスポーティ仕様…諸星陽一
【アクア G's 試乗】楽しい部分を上手に引き出したスポーティ仕様…諸星陽一 全 24 枚 拡大写真

トヨタ純正のスポーティシリーズとして人気となっている「G's」に『アクア』が追加された。

純正のドレスアップ&チューニングカーを求める人の心境は、「人とはちょっと違うものが欲しい」、「品質はノーマルと同じレベル」、「走りもグレードアップされていること」などがすべて叶えられないと納得されない。アクア G'sはそれを実現しているクルマだ。

アクア G'sは専用の前後バンパーやサイドマッドガードなどをはじめ、ヘッドライトやLEDイルミネーションビーム、アルミホイールなどエクステリアパーツを装着。インテリアにも専用のシートやATセレクターノブ、レッドのパワースイッチなどが装着され、ワクワクな雰囲気がかもし出されている。

しかし何よりの魅力はリーンフォースやブレースの追加。さらにはドア開口部のスポット溶接打点を増やしたことによるボディ剛性アップと、その剛性アップしたボディに組み合わされるサスペションによる走りの楽しさだ。

アクアはノーマル状態でもプリウスよりもハンドリングの楽しいハンドリングに味付けが行われているが、このアクア G'sはそのアクアの方向性をより明確にしたクルマに仕上がっている。なによりもいいのが、限界性能を追い求めるのではなく、普段使いの速度からワクワクさせるようなハンドリングにしていること。つまり、ドライバーが操作したハンドル操作やペダル操作に対するリニアリティが向上されていることにほかならない。

アクア G'sのベースとなっているのは187万円の「G」グレード。アクアG'sの価格は220万円なので、33万円アップという設定。その内容を考えれば、お得感は大きい。そしてアクアという燃費競争の真っ直中にいるクルマに、こうしたモデルを用意していることには拍手を送りたい。

パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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