異教徒の「アラー」使用、マレー人の8割が難色…マラヤ大学民主主義選挙センターの調査

エマージング・マーケット 東南アジア

マラヤ大学民主主義・選挙センター(UMCEDEL)が実施した調査によると、マレー人回答者の77%が、イスラム教の神を意味する「アラー」は非イスラム教徒により使用されるべきでないと考えていることが明らかになった。

調査は12月6-8日にマレーシア半島で実施された。

「アラー」の使用を巡ってはサバ・サラワク州のキリスト教徒が、マレー語で神を意味する「アラー」を何世紀にも渡り使用しており、非イスラム教徒による「アラー」の使用について議論が巻き起こっている。マレーシア半島ではイスラム教徒のみが「アラー」を使用すべきとの意見が根強いことが今回の調査で明らかになった。

カトリック教会の機関紙に神を表す「アラー」との表現の使用を認めた高等裁判所判決を不服として政府が控訴していた事件で10月14日、連邦裁判所は非イスラム教徒に対して「アラー」の使用を禁じる逆転判決を下した。

マレーシアのキリスト教徒の3分の2はブミプトラ(マレー人と先住民族の総称)でサバ・サラワク州には160万人のキリスト教徒が居住している。カトリック教会は、「アラー」の使用を禁じる連邦際判決を不服として控訴を申請した。
(マレーシアン・ダイジェスト、マレーシア・クロニクル、12月24日)

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  2. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  6. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  7. 新型電動モビリティ、「EVEREST XING CITY」先行予約開始…一部ヨドバシカメラで試乗も
  8. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  9. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
  10. レクサス、ベネチア国際映画祭の公式車両に…『ES』新型のEVがレッドカーペットに登場へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る