日立化成は、12月24日開催の取締役会において、2014年4月1日(予定)を効力発生日とし、完全子会社である日立粉末冶金を吸収合併することを決議したと発表した。
日立化成グループでは、世界的に市場拡大が見込まれる自動車関連分野と環境・エネルギー分野を重点的事業拡大領域に位置づけ、事業の拡大を図ってきた。その一環として、同社は、粉末冶金製品及び化成品の製造販売事業を行う日立粉末を2008年4月に完全子会社化。2010年4月には日立粉末の営業・事業部機能を同社に移管し、緊密な協力関係を構築するとともに、新たな市場での需要獲得をめざし積極的な投資を行ってきた。
両社は、将来の事業強化策につき検討し、さらなる経営資源の共有化と運営の一体化を図ることが、新製品の開発、生産技術の強化などにつながると判断した。日立化成は日立粉末を吸収合併し、日立粉末が現在行っている自動車向けはじめとする粉末冶金製品と、カーボン製品など化成品の製造機能を統合。従来から当社が行っていた営業・事業部機能をあわせた一元的な組織運営への移行を図る。