JAXA、イプシロンロケット試験機プロジェクトを2013年度内に終了…目標達成状況の終了審査を実施へ

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JAXA、イプシロンロケット試験機プロジェクトを2013年度内に終了…目標達成状況の終了審査を実施へ
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙開発利用部会でイプシロンロケット試験機による惑星分光観測衛星「ひさき」の打上げ結果を報告、2013年度内にイプシロンロケット試験機のプロジェクト終了審査を実施すると発表した。

イプシロンロケット試験機は、9月14日14時00分00秒(日本標準時)に内之浦宇宙空間観測所から打上げられ、リフトオフから61分39秒後に惑星分光観測衛星「ひさき」を目的の軌道に投入し、イプシロンロケットの飛行実証を行った。

飛行安全確保業務と地上安全確保業務も計画通り実施した。

また、イプシロンロケット試験機により打上げられた「ひさき」は、打上げ後の約2カ月間をかけて、軌道上にて初期チェックアウト(バス部・ミッション部の機能確認、ミッション部光学系のベーキングや設定など)を順次実施した。

11月19日には、木星と金星の観測を試行し、観測装置が正常に機能し、科学観測ができることを確認した。「ひさき」の主目的である「惑星の環境を知る」ために必要となる、極端紫外線分光観測は、予定通り正常に実施できている。

今後については、惑星環境に関する新たな知見を得るため、科学観測を実施していく予定。この中で「ハッブル宇宙望遠鏡」や国内外の地上の天文台、X線天文衛星「すざく」などとの協調観測も実施しながら、主に太陽風と惑星環境の関係を解明していく予定。

一方、年度内にイプシロンロケット試験機のプロジェクト終了審査を実施する予定。審査項目としてプロジェクト目標の達成状況、投入した経営資源、実施体制、スケジュール実績の妥当性、人材育成結果、後続号機に継承する教訓・知見の識別状況などを審査する。

《レスポンス編集部》

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