【ベントレー コンチネンタルGTC V8試乗】トルクフルなV8ツインターボの豪快な走り…松下宏

試乗記 輸入車
コンチネンタルGTC
コンチネンタルGTC 全 11 枚 拡大写真
ベントレーのスポーツモデルであるコンチネンタルGTにはオープンボディのGTCの設定もある。クローズドルーフのGT V8が1990万円なのに対し、GTC V8は200万円高の2190万円の設定だ。

丸型4灯式ヘッドライトがベントレーらしさを表現し、ソフトトップを閉じた状態でもそれなりにカッコ良い。そしてルーフを開けたときは更にカッコ良く見える外観デザインだ。

インテリアのラグジュアリーさは正にベントレーのもの。V型8気筒エンジン搭載車はベントレーとしてはエントリーモデルだが、ラグジュアリーな空間を持つのはほかのベントレーと変わらない。並の高級車とは次元の異なる豪華だ。

ツインターボを装着したV型8気筒4.0リッターエンジンは、373kW/660Nmという強力なパワー&トルクを発生する。この最大トルクはわずか1700回転で発生する数値なので、走り出した瞬間にはすぐに最大トルクに達する感じになる。なので低速域でのトルク感も十分すぎるくらいにすごい。

エンジンの吹き上がりはとても滑らかなもので、アクセルを踏み込めばグンという感じで加速していく。0-100km/h加速がわずか5秒というクルマだから、一般道では踏み込んだ瞬間には制限速度に達している。アクセルを踏み続けられる状況にあれば、最高速は時速301kmに届くという。

試乗車にオプションの275/35R21のPゼロが装着されていた。やや硬めのしっかりした乗り心地を感じさせるが、電子制御サスペンションによって4段階に切り替え可能なので、街中などではコンフォートモードを選んで走ったら良い。

高級スポーツカーでしかもオープンボディとなると、購入層はごく限られた人になると思うが、そうした人を十分に満足させるだけの仕様や性能を備えたクルマである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★


松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. AE86レビン・トレノ、エンジン部品を復刻生産へ…トヨタGRヘリテージパーツプロジェクト
  2. 鉱山の坑道でバイク走行イベント、過疎地域を活性化 11月1~3日に開催
  3. 『GRスープラ』の後ろ姿が劇的に変わる! LEDテールランプ「Laser Style」が発売
  4. 日産の商用車200台超、英国ホテルチェーン大手が導入へ…価格や性能が決め手に
  5. 「ランクル250の対抗馬?」三菱の次期『パジェロスポーツ』は日本市場復活なるか、SNSでは期待の声続々
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る