2014年最初に発見された小惑星が地球の大気圏に突入した可能性大
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小惑星2014 AAは、NEO(地球近傍天体)の全天観測を行う「カタリナ・スカイサーベイ」に参加する米アリゾナ州のレモン山天文台が1月1日に発見した。カタリナ・スカイサーベイでは世界標準時1月1日6時18分から6時46分(日本時間1月1日15時18分から15時46分)までの間に捉えた小惑星2014AAの画像を公開している。
小惑星2014AAの正確な軌道は完全にわかってはいないものの、地球を直撃したと考えられる。落下予想地域は中央アメリカから大西洋、東アフリカまでの広い地域にわたっており、日本時間1月2日の午前11時ごろ、アフリカ西岸の上空に突入したと見られている。小惑星の直径は2~3メートルと小さく、大気圏で燃え尽きたもよう。
小惑星が地球を直撃する前に発見されて例として、2008年10月、発見から19時間後にスーダン北部上空に飛来した「2008 TC3」の例がある。こちらも数メートルほどの小さなもので、上空で燃え尽きて地上への被害には至らなかった。
《秋山 文野》