インド GSPVロケット、3年ぶりの打ち上げ成功

宇宙 テクノロジー
打ち上げ直前、第2発射台のGSLV D5ロケット
打ち上げ直前、第2発射台のGSLV D5ロケット 全 2 枚 拡大写真

2014年1月5日、ISRO インド宇宙機関は、GSLVロケットによる通信衛星『GSAT-14』の打ち上げに成功したと発表した。GSLVロケットの打ち上げは2010年12月以来、約3年ぶりとなる。

GSAT-14はISROが独自に開発した静止通信衛星。C帯およびKu帯のトランスポンダ(電波中継器)に加え、研究目的のKa帯通信機器も搭載している。打ち上げ重量は1982キログラム、大きさは2.0×2.0×3.6メートル。東経74度の静止軌道上で通信サービスを行う。運用寿命は12年を予定している。

GSLV(Geostationary Launch Vehicle)は主に静止通信衛星の打ち上げに使用される大型ロケット。第1段は固体燃料ロケットに4基の液体燃料ブースターを追加。第2段は液体燃料を使用し、第3段はMK.1ではロシア製、MK.2ではインド独自開発のエンジンを使用している。今回は8機目の打ち上げとなり、日本時間1月5日午後7時48分、インド東部のサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられた。各段とも予定通りに燃焼し、打ち上げから17分後に衛星の切り離しが無事に行われた。

GSLVロケットは2001年から打ち上げが行われているが失敗が相次ぎ、2010年の6機、7機目は連続で失敗している。約3年の時間をかけ、独自開発の上段エンジンなどの改良を行って今回の打ち上げに臨んだという。

《秋山 文野》

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