JAXA、募集特定寄付金の使途を公表…「はやぶさ2」の追跡管制設備機能向上など

宇宙 企業動向
JAXA、寄付金をイプシロンロケット試験機の射点音響環境計測費などに使用(出展:JAXA)
JAXA、寄付金をイプシロンロケット試験機の射点音響環境計測費などに使用(出展:JAXA) 全 1 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2012年4月からのJAXA事業への募集特定寄附金の使途を公表した。

寄附金は2013年3月末現在で3794万1143円に達した。今回はこのうち、2012年7月から2013年3月までに集まった寄附金1548万0143円を使用した。

「はやぶさ2」の追跡管制設備の機能向上に820万1263円を使用した。「はやぶさ2」の運用を支える仕組みとして、臼田局受信信号を同時に複数の手法で計測分析ができる機能を追加した。

有人宇宙船・有人打上げロケットに合計87万6320円を使用した。有人宇宙船に搭載する生命維持装置について地上実証装置の設計費用の一部と、有人ロケット打上げ時の緊急脱出システム運用時、宇宙船内クルー人体挙動・衝撃解析費用としてそれぞれ使用した。

「きぼう」日本実験棟では、小動物を用いた宇宙実験の実施に必要な軌道上飼育実験装置の研究開発費用の一部として87万9700円を使用した。

また、宇宙科学研究では、観測ロケットの開発費用の一部として365万7320円を使用した。

環境に優しい安全な旅客機では、航空機の騒音源を計測する装置の一部に17万0320円を使用した。航空技術研究では、極超音速機の磁力支持模型の製作に18万8320円を使用した。

イプシロンロケット試験機では、射点音響環境計測費用の一部として88万3320円を使用した。

このほか、衛星を活用した研究費用の一部として28万3320円、レーザー方式宇宙太陽光発電システム地上伝送実験用レーザー伝送システムの開発に42万0320円、宇宙教育活動で使用するテキスト教材の制作に39万0320円をそれぞれ使用した。

《レスポンス編集部》

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