JAXA H-IIBロケットのフェアリングを使った商品企画を募集

宇宙 テクノロジー
打ち上げ前のH-IIBロケット3号機。先端の白い部分がフェアリング。
打ち上げ前のH-IIBロケット3号機。先端の白い部分がフェアリング。 全 2 枚 拡大写真

JAXA 宇宙航空研究開発機構は、ロケット先端部で人工衛星を保護する「フェアリング」の回収済みのものを使用した商品など、活用する企画を募集している。

今回の募集は、2012年7月21日に打ち上げられた大型基幹ロケットH-IIB3号機で「こうのとり(HTV)」3号機を打ち上げた際のフェアリング部分を洋上から回収したもの。全体は中空の穂のような形をしており、ロケット打ち上げ後に高度122kmに到達するとロケットから分離し、太平洋上の安全な区域に落下する。H-IIA、H-IIBロケットのフェアリング部分は、川崎重工業が製造を担当している。このフェアリングを45~90平方cmほどの大きさにカットした約60枚の断片を、企画審査の通過者に無償で提供する。

応募にあたっては
・日本国の機関、法人からの提案であること。
・フェアリングを用いた商品等は、日本国内での販売、活用を想定し、加工・商品化・発売等全て応募者の責任によって、国内で実施すること。
・フェアリング片の引き渡し後、半年以内を目途に商品化又は活用の機会を作る体制、資金等があり、企画提案の実現可能性が高いこと。
・宇宙開発利用の広報、理解増進、教育、フェアリング片を用いた新たなビジネスに資すること。
・公序良俗に反さず、JAXA及びH-IIBロケットのイメージを損なわないこと。
の5項目の条件が課せられている。

活用企画は2014年1月31日(金)まで受け付け、2月4日に応募者によるプレゼンテーションを実施。1週間ほどで審査結果が通知される。

《秋山 文野》

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