日本自動車工業会の豊田章男会長は1月7日に都内で開いた自動車関係団体賀詞交歓会で一部報道陣に対し、2014年の自動車業界について「天気に例えるなら曇りのち晴れ」との見通しを示した。
豊田会長は「やはり消費税アップなど、車業界にしてみれば全部増税になる。そういう意味で、今(増税前の)駆け込み(需要)も入っているから、その影響はあるだろうが、第1の矢、第2の矢、第3の矢の成長戦略に加えて、第4の矢の東京オリンピック・パラリンピックが決まったので、多分その影響というのは最小限に抑えられて、持続的成長に向けたスタートが切れるよう、やはりみんなで努力すると期待を込めて、曇りのち晴れ」と述べた。
消費増税の影響については「あまり長くない方が良いと思う。それは商品力とかいかにみんなが努力するかということだと思うが、長くて3か月くらいで回復してくるのではないかと思っている」と話した。
また持続的成長に向けたキーワードとしては「ぶれない軸」として上で、「好調な時は調子に乗らず、不調な時はやはり卑屈にならず、絶えず、私どもの会社でいえばもっといいクルマづくりに心ひとつに頑張ることだと思う」と語った。