日産自動車は1月6日、ブラジルに新たなエンジン工場を建設すると発表した。
新エンジン工場は、リオデジャネイロ州レゼンデに、1億4000万レアル(約60億円)を投じて建設するもの。現在、日産はレゼンデにおいて、車両組み立て工場を建設中。エンジン工場は、隣接する敷地に作られる。
工場の生産能力は、年間20万基を想定。ブラジル市場で人気の高いフレックス燃料(ガソリンとエタノール混合)対応エンジンを組み立てる。200名の新規雇用も創出する予定。
このエンジンは、1.6リットルの直列4気筒。最大出力は111ps、最大トルクは15.2kgmを発生する。日産によると、エタノールの使用時は、ブラジル市場で最も燃費性能に優れるエンジンのひとつになるという。
日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼CEOは、「レゼンデのエンジン工場は、ブラジルでの存在感を強化するのに重要な役割を担う。ブラジル市場で5%のシェアを取るという目標達成に向けて、競争力を高めてくれるだろう」と語っている。