【マツダ デミオEV レンジエクステンダー試乗】ロータリーの可能性を広げる新しい発想…諸星陽一

自動車 ニューモデル 新型車
マツダ デミオEV レンジエクステンダー
マツダ デミオEV レンジエクステンダー 全 5 枚 拡大写真

マツダ『デミオEV』にロータリーエンジンをレンジエクステンダーとして搭載したプロトタイプに試乗する機会を得た。

【画像全5枚】

基本的にはデミオのEVに330ccのロータリーエンジンを発電機として追加搭載しただけと考えていい。

走り出して時速が10km/hを超えるとエンジンが始動して充電を開始するが、エンジンが始動したことはよほど注意していないと気づかない。これもロータリーエンジンならではのよさといえる。エンジンは定常運転で、アクセル操作に対して回転が上下することはない。ただし、速度に応じてエンジン回転を上げて充電を強めるセッティングはしてあるという。

デミオEVの航続距離はフル充電で約200kmとなっているが、このレンジエクステンダーは9リットルの燃料タンクを備えることで、デミオEVの航続距離の2倍となる400km程度にまで延長することが可能だという。つまりエンジンでの燃費は約20km/リットルということだ。一般的に燃費が悪いと思われがちなロータリーエンジンだが、じつはエンジン回転を上げ下げしない定常運転ではかなりいい燃費を出すことが可能。つまり、レンジエクステンダー用としての性能は高いのだ。

さらに、エンジン本体がコンパクトなので、非常に小さなユニットでレンジエクステンダーが作れるという部分も見逃せない。このデミオに採用されているレンジエクステンダーも充電器までを含めた重量が約100kgで、ラゲッジルーム下に装着可能。車内をほとんど圧迫することがない。

スポーツカー用エンジンとして登場し、ル・マン24時間レースを制したマツダのロータリーエンジンは、新たな分野での活躍に向けて進化を続けているのだ。

パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:プロトタイプカーのため未評価

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 国産初「1.8ツインカムターボ」搭載、7代目トヨタ『コロナ』の実力【懐かしのカーカタログ】
  2. 新型トヨタ『セリカ』、2.0ターボ+4WDで復活か…全貌に近づく
  3. マツダ『CX-60』大規模刷新へ、内外装からエンジンまで…ラージ商品群4車種をテコ入れ
  4. 新型シボレー『コルベット Z06』発売に「欲しすぎる」「かっこいいじゃないですか」、SNSでは憧れの声
  5. 三菱『パジェロ』3階層のシリーズ展開へ…軽も登場、壮大なシリーズ化が始まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  3. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  4. NITTANのエンジンバルブ技術、インドで実証へ…経産省グローバルサウス事業に採択
  5. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
ランキングをもっと見る