ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェは1月13日、米国で開幕したデトロイトモーターショー14において、新型『911タルガ4』を初公開した。
かつての『911タルガ』は、脱着式ルーフを装備していたのが特徴だった。頭上部分だけがオープンになるという、クーペとカブリオレの中間的キャラクターが特徴。「993型」以降は、ガラス製のスライディングルーフを採用。簡単にオープン走行が楽しめるようになった。
デトロイトモーターショー14でワールドプレミアされた新型911タルガ4は、最新の「991」型がベース。駆動方式は4WDのみとなる。その開発に際して、ポルシェは「クラシックタルガコンセプト」を掲げた。
ポルシェは新型911タルガ4に、1965年に誕生した初代911タルガをモチーフにした、「タルガバー」と呼ばれる個性的デザインを採用。このタルガバーはシルバーで仕上げられており、初代911タルガを連想させるものとした。
ルーフの開閉操作は、全自動。オープンにする際には、後部のウインドウガラス部分がキャノピーのように上に開き、ルーフはスライドして格納される。開閉時間は約20秒。ルーフはファブリック素材だが、内部をマグネシウム構造として強化された。乗員の頭上のみがオープンになるタルガならではのスタイルは、新型でも健在。
エンジンは2種類。911タルガ4は、3.4リットル水平対向6気筒ガソリンエンジン(最大出力350ps、最大トルク39.8kgm)を搭載。7速MTの場合、0-100km/h加速は5.2秒、最高速は282km/h。
『911タルガ4S』は、3.8リットル水平対向6気筒ガソリンエンジン(最大出力400ps、最大トルク44.9kgm)を搭載。7速MTの場合、0-100km/h加速は4.8秒、最高速は296km/hの実力だ。