ホンダが12月20日に発売した新型車『ヴェゼル』は、ホンダとして初めてハイブリッドにAWDシステムを搭載したモデルになる。もともとは『フィット ハイブリッド』のAWD仕様が先行する予定だったが、発売が1月13日にずれ込んだためだ。
ヴェゼルの開発責任者を務める本田技術研究所四輪R&Dセンターの板井義春主任研究員は「SUVみたいなスタイルなので、お客様は必ずAWDを求めるはずで、それでいうとフィットとは違う立ち位置にいるというのは企画段階からわかっていた。だから最初からAWDモデルを立ち上げるということで企画をしていた」と語る。
さらに「ヴェゼルは『CR-V』のAWDシステムを上手に活用しながら専用セッティングをした。既存技術を熟成した形での適用になっているので、そういう意味でも早く商品化できた」と明かす。
こうした商品企画の効果は販売実績にも表れており、「実は北海道地区でヴェゼルのハイブリッドAWDモデルの比率は95%くらいある。やはりAWDの安心感というのは非常に高いと我々認識していたが、想定以上にAWDを選んでもらっている」と板井氏は述べていた。
ホンダによると発売から24日経過した時点の累計受注台数は2万4900台に達し、このうちAWDモデルの比率は約3割を占めているという。