日本海事協会、二相ステンレス鋼を溶接するガイドラインを発行

船舶 テクノロジー

日本海事協会は、二相ステンレス鋼の溶接に関するガイドラインを発行した。

オーステナイト相とフェライト相からなる二相ステンレス鋼は、高い耐食性と高強度を兼ね備えた鋼材で、SUS304やSUS316Lなどのオーステナイト系ステンレス鋼と比べてニッケル含有量を抑えている。

これまで国内造船所で建造されるケミカルタンカーの貨物タンク用材料は、主にオーステナイト系ステンレス鋼が使用されてきたが、最近は二相ステンレス鋼を活用する事例が増加している。

造船所が二相ステンレス鋼を初めて使用する場合、使用前に同鋼の溶接に適用する溶接施工要領書(WPS)を新たに作成する必要がある。

同協会では、二相ステンレス鋼に適用する溶接施工要領書の作成を支援することを目的に、溶接施工要領書と溶接施工法承認試験の要件をガイドラインとして包括的に取りまとめた。ガイドラインは、同協会の関連規則に準拠、二相ステンレス鋼の溶接における留意点も含めて掲載した。

ガイドラインは無償で同協会ホームページからダウンロードが可能。

今後も必要な技術支援を通じて、海事産業の発展に貢献していくとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る