日本国内のカーオーディオ市場から撤退して久しいソニーだが、実は海外では上位を争うメーカーの一つだ。そのソニーがCESで披露したのはスマートフォンを車載ドックに組み入れるユニークなスマートフォン・クレードル・レシーバー「XSP-N1BT」だ。
本体は2DINサイズのMP3/WMA/WAV対応CDレシーバーとして機能するものだが、最大の特徴は手前にスマートフォンを組み込むためのクレードルが用意されていること。ここに置くことでスマートフォン内の音楽や動画を再生可能になるのだ。ただし、これはあくまで「置く」だけであって、N1BTとの接続はBluetoothで行われる。一方で、スマートフォンをここに置くメリットとしては、「Xperia Z1」、同「Z1s」「Z1 Compact」などでマグネット式チャージングによる充電が行われること。
また、このBluetooth接続はNFC niyoruワンタッチ接続を実現していて、接続後はスマートフォン内の様々なコンテンツが楽しめるようになる。音楽や動画をはじめ、メールやSNS、予定表の読み上げにもタイムリーに行うことができる他、Googleマップを使ってカーナビとしても機能させられる。利用中に電話着信があった場合でも自動的に切り換えてハンズフリー通話が可能。これらはすべて、50W×4chのパワーを持つカーオーディオらしい質の高いサウンドが楽しめる
スマートフォンの取り付け方は、下段のクレードルにスマートフォンを載せ、上段の可動式の“押さえ”押し下げて固定する。XperiaのZ Ultraの装着はサイズ的に不可とする。ただ、このクレードルに取り付けない状態でも利用は可能なため、その場合はサイズによらない利用ができる。USBによる接続も可能で、その場合は本体左側にあるUSB端子を利用すればいい(1.5A)。価格は250ドル前後で、5月に北米で発売予定だ。
その他、NFC対応の1DIN型のHDラジオ対応、Bluetooth対応レシーバーとしてそれぞれ出展。NFCを使ったスマートフォンとシームレスに利用できる環境の提供をデモしていた。