【日産 ティアナ 新型発表】日本仕様は、各仕向地の“いいとこどり”

自動車 ニューモデル 新型車
日産・ティアナ
日産・ティアナ 全 16 枚 拡大写真

日本では2月5日から発売される日産『ティアナ』は、中国向けと、今回より北米向けの『アルティマ』とほぼ共通のモデルではあるが、仕向地の志向性によってわずかながら仕様の違いがあるという。

各国の仕様の違いについて、同社グローバルデザイン本部デザインダイレクターの大月圭介氏は、「日本仕様のエクステリアは、アメリカのアルティマと、中国のティアナの中間の組み合わせだ」と述べる。

具体的には、「リアコンビランプが、中国と同じLEDを使ったリアコンビランプが採用され、また、ラジエーターグリルも、アルティマはグリルの中が黒になるのに対し、日本仕様は中国と同じでメッキを組み合わせ、よりハイグレードに見えるようになっている」という。

そのほか、「中国仕様では、バンパーのサイドなどにメッキモールを使い、よりラグジュアリーな仕様だが、日本向けは、アルティマと一緒でよりスポーティな仕様となる。つまり、北米仕様と中国仕様の中間、いいとこどりに近い仕様になっている」と説明。

テクニカルな面の差異について、同社PV第二製品開発部チーフビークルエンジニアの赤石永一氏は、「基本は共通ではあるが、(デザイン同様)多少市場でのユーザーの志向に合わせて変更している」と述べる。

その差は、「中国のティアナの方がやや乗り心地寄りに振っている。日本仕様は、中国仕様から少しハンドリングサイドに振ったくらいのところで、中国仕様に近いく、アメリカと比べるとやや乗り心地を重視している」という。

赤石さんは、「乗り心地重視にしているとはいえ、先代ティアナに比べるとかなりハンドリングを向上させている」とし、ティアナの資産である快適性は確保しつつ、開発テーマのひとつである、“運転する楽しさを味わう、余裕のある走り”を実現していることを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]
  5. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る