ボーイング、砂漠の植物から燃料を精製する技術をUAEと共同開発

航空 テクノロジー
生物燃料をさらに効率的に生産する可能性を持つ塩性植物
生物燃料をさらに効率的に生産する可能性を持つ塩性植物 全 2 枚 拡大写真

ボーイングは1月22日、同社とそのリサーチパートナーであるUAE(アラブ首長国連邦)が砂漠の植物に海水を供給することによって、既存の供給原料よりも効率的に生物燃料(バイオマス燃料)を生産することを発見、持続的な航空生物燃料の開発に突破口を得たことを発表した。

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アブダビにあるMasdar科学技術研究所と提携している持続的生物エネルギー・リサーチ協会(SBRC)が、プロジェクトにおけるこれらの発見をテストし、UAEのような乾燥した国の生物燃料の植物生産を支援する。

「塩性植物と呼ばれる植物は、ジェット機や輸送機械向けの再生可能な燃料の原料になることを、大きな見込みを見せている。UAEは砂漠地帯と海水による持続的な生物燃料の供給原料の成長のリサーチにおけるリーダーとなり、それは世界の他の部分においても可能性のあるアプリケーションとなる」とSBRCのディレクターであるアレハンドロ・リオス博士は語った。

ボーイングとエティハド航空、ハニーウェルUOPによって投資を受けるSBRCは、そのライフサイクルにおいて化石燃料に比べて50~80%少ない炭素を排出する持続的な航空生物燃料の開発と商業化に貢献してきた。

塩性植物は生物燃料の生産に適合性の高い油分を含むことが分かっており、SBRCのリサーチにょれば、灌木系の植物は他の多くの供給原料よりもより効果的に生物燃料に変換できることを発見した。

《河村兵衛》

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