気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年1月23日付
●都知事選公約出そろう、きょう告示(読売・1面)
●田中ヤンキース、7年161億円契約合意(読売・1面)
●アベノミックス推進強調、ダボス会議開幕首相、基調講演へ(読売・1面)
●トヨタ世界販売1000万台計画(読売・8面)
●三菱自、公募増資(読売・8面)
●高速老朽化対策3兆円、3社試算、緊急性高い2110キロ分(朝日・3面)
●ガソリン価格7週連続上昇(毎日・6面)
●「女性の登用度」日立ランク付け(産経・11面)
●上海ナンバー偽造横行、昨年1739件、車需要過熱(東京・9面)
●当日配送、16年から、ヤマト大都市間で、4000億円で物流投資(日経・9面)
ひとくちコメント
用語辞典によると「もっと」という言葉には「今まで以上にその状態や程度を高めるさま」の意味。同意語には「さらに」とか「いっそう」がある。その「もっと」という表現を使った企業の広告が、きょうの日経の20-21面の見開きで掲載:されている。
カラーの全面広告のスポンサーは「TOYOTA」という活字があるからトヨタ自動車だろう。従来の広告のようにクルマの写真もなければ、紙面での登場人物もタレントのような有名人でもない。
冒頭の「トヨタのもっと000」に次いで、「もっとよくしよう。」という大きな活字のあとで「もっと現場を歩こう」とか「もっと製品と向きあおう」、「もっとお節介になろう」、さらに、豊田章男社長の口癖の「もっといいクルマをつくろう」などと、紙面上の広告の中に「もっと」という言葉だけでも11回も使われている。
きょうの読売は、トヨタグループの2014年の世界販売計画を1000万台とすることがわかったと報じている。実現すれば、初の1000万台超えとなるとも伝えているが、広告には「もっと誇れる未来をつくろう」とあるように、台数で世界一になっても品質や品質が伴わなければ元も子もないと訴えかけているようだ。
それにしても、グループ33万人を抱える社員に経営の哲学を伝えるためには新聞広告を活用して浸透させるというのも桁違いのスケールだ。