暗号化したままでデータ分析を行う、ビッグデータ向け秘匿分析技術を開発(日立)

自動車 テクノロジー ITS
暗号化データベース上での相関ルール分析
暗号化データベース上での相関ルール分析 全 1 枚 拡大写真

株式会社日立製作所(日立)は1月21日、暗号化されたデータを復号化することなく、頻度集計、相関ルール分析が可能な秘匿分析技術を開発したと発表した。これは、高速検索可能暗号方式を応用することで、10万件規模の暗号化されたデータに対して約10分で相関ルールの分析を可能にするとともに、暗号化されたまま分析処理を実行するというもの。これにより、分析受託者による盗み見や持ち出しなどの情報漏えいリスクの低減を実現する。

同社が開発した秘匿分析技術は、複数の分析キーワードが暗号化データベース中に出現する頻度を求め、それらを比較して相関ルールを調べるもので、同社が2012年3月に開発した検索キーワードとデータベースを暗号化したまま検索できる高速検索可能暗号方式を応用している。また、高速検索可能暗号方式は共通鍵暗号をベースに設計されており、公開鍵暗号をベースとする検索可能暗号方式に比べ約1,000倍の速度で分析処理を行う。同社は今後、より安全なビッグデータ分析の実現に向け、2014年度中に医療分野での実証試験を行い、2015年度中の実用化を目指すとしている。

《吉澤亨史》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  5. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る