陸域観測技術衛星「だいち」打ち上げ記念日に画像を公開

宇宙 科学
陸域観測技術衛星「だいち」打ち上げ記念日に画像を公開
陸域観測技術衛星「だいち」打ち上げ記念日に画像を公開 全 1 枚 拡大写真

ESA 欧州宇宙機関は、日本の陸域観測技術衛星「だいち(ALOS)」が撮影したケニア、タンザニアの国境地帯に位置するキリマンジャロ山の画像を公開した。公開日は2014年1月24日で、「だいち」の打ち上げ記念日となる。

「だいち」は、2006年1月24日に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられたJAXAの地球観測衛星。2.5メートルの分解能を持つ可視光カメラ、可視近赤外線放射計、合成開口レーダーを搭載し、地形データや土地利用、災害状況の観測を行った。2011年3月には東日本大震災の被災地域観測に活躍し、2011年5月12日に運用を終了した。

画像は2009年3月20日に「だいち」が撮影した画像を疑似カラー化したもの。画像の左下に見える標高5895メートルのキリマンジャロ山は、ケニアとタンザニアにとって重要な水の供給源となっている。この100年に水の供給源である雪は80パーセント減少し、画像では山頂付近のわずかな冠雪と森林伐採の跡、干上がった川、農地が見えている。画像の上側はケニア南部の地域で、アフリカゾウ、アフリカスイギュウ、ライオンやキリンなど野生動物が多く見られる国立公園に近い平野部だ。

画像では、植物が多い森林地帯や川沿いの農地を濃い赤色に表示している。疑似カラー画像では、植生の違いを区別しやすくなるため、こうした手法は土地利用や農作物の種類の判別や状態のモニタリング、灌漑の状況や栽培地域のマッピングなどに使われるという。

《秋山 文野》

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