EVのテスラ、中国で「フェアプレイ価格」宣言…モデルS は米国と同価格

エコカー EV
テスラモーターズの中国公式サイト
テスラモーターズの中国公式サイト 全 1 枚 拡大写真

世界最大の新車市場、中国に進出した米国のEVベンチャー企業、テスラモーターズ。同社のEV、『モデルS』の現地価格が公表され、「フェアプレイ価格」がアピールされている。

これは1月22日、テスラモーターズが明らかにしたもの。同社はモデルのS(バッテリー容量が85kWh仕様)の中国価格について、「73万4千元(約12万1370ドル=約1240万円)」と公表している。

異例ともいえるのは、テスラモーターズが12万1370ドルの内訳を開示した点。まず、車両本体価格だが、これは8万1070ドルで、米国と全く同じ。これに、中国までの3600ドルの輸送費が上乗せされる。

あとは、中国当局から課せられる税金のみ。1万9000ドルが輸入車に対する関税、1万7700ドルが付加価値税となる。

ところで中国では2013年秋、一部メディアが米国発の大手コーヒーチェーン、「スターバックス」を名指しし、「中国国内価格を他国よりも高く設定し、大きな利益を享受している」と報道。これが他の中国メディアにも飛び火し、スターバックスに対する一大ネガティブキャンペーンに発展した過去がある。

今回、テスラモーターズは中国進出に当たり、モデルSの価格が適正であることをアピール。同社は、「他社の中国市場での価格設定に倣えば、モデルSの中国価格は米国の2倍になっていただろう。しかし、我々はそうしなかった。それは中国の顧客を、他国の顧客と同じように扱いたいからだ」と説明している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『キャシュカイ』の新型e-POWER、燃費15%改善でセグメントトップレベルに…独ADACがテスト
  2. 「就職人気企業ランキング」総合トップは8年連続で伊藤忠商事、トヨタは42位に後退[新聞ウォッチ]
  3. 「トランプさん、これ買います」最新の4ドアマッスルカー『チャージャー』発表に「めっちゃかっこいい」と高評価の声
  4. BMWが24車種4万台をリコール…濡れると火災のおそれ
  5. ポルシェ『911 GT3』、究極の純正オプション「マンタイキット」設定…ニュルで約2.8秒短縮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る