【フォード フィエスタ 試乗】1.6Lクラスに匹敵するトルク、ステアリングフィールと旋回能力も光る…日下部保雄

試乗記 輸入車
フォード・フィエスタ「1.0 Ecoboost」
フォード・フィエスタ「1.0 Ecoboost」 全 14 枚 拡大写真

『フィエスタ』は1リットルの3気筒ターボ。自動車税は2万9500円と軽を除いてもっとも安いカテゴリーに入るのは嬉しい(ガソリンはハイオク仕様)。

そして動力性能は到底1リットルとは思えない切れ味があり、とくにわずか1400回転で最大トルクの170Nmを出しているのが魅力だ。この出力は優に1.6リットルクラス以上に匹敵する。

トランスミッションはデュアルクラッチ方式の6速AT。Sモードではシフトレバーに付いているサムスイッチにより変速をマニュアルで行うことができる。シフトダウンはDモードでも可能だ。そのハンドリングはフォードの真骨頂!ガッチリとしたステアリングフィールとしっかりと旋回する能力。それを支える車体はフィエスタを実にキビキビと走らせる。コンパクトカーはこうでなくちゃいけない。

では乗り心地が硬いかといえばこれが意外なほどフラットで、ウネリ路などは収束良く走破できる。タイヤが195/45R16というかなり変わったサイズを履いており、このタイヤの硬さはちょっと感じるものの、コーナリングパフォーマンスなどは優れている。

サスペンションはフロント:ストラット、リア:ツイストビームと平凡だがさすがに使い方がうまい。リアシートも大人2人が座って余裕があり。229万円の価格と共になかなか魅力的で骨のある一台だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

日下部保雄|AJAJ会長/モータージャーナリスト 
大学在学中からモータースポーツに参戦し、卒業後は専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起などの分野で、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、WEBにおいて活動。またその経験を活かした講演、研修などに携わる。ドラインビングインストラクターとして、安全運転のためのドライビングスクールを主宰するなどの実際面からの安全へのフィードバックも行っている。2006年よりAJAJ会長に就任。

《日下部保雄》

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