アルパインが発表した2013年4-12月期(第3四半期)連結決算は、経常利益が前年同期比260.4%増の97億3400万円と大幅増益となった。
売上高は同33.3%増の2104億6700万円と大幅な増収となった。音響機器事業は、高付加価値機能搭載のCDプレーヤーや米国自動車メーカー向けサラウンドシステムなどの販売が好調だった。
情報・通信機器事業は、市販用が国内新車市場低迷の影響を受けて売上げが減少した。純正品は北米市場で日系自動車メーカー向けにナビ機能をディスプレイ付き複合製品の搭載率が上昇し、搭載車の販売も好調だった。加えて同社製品を搭載している欧州自動車メーカーの新車販売が北米、中国で好調だったため、同部門の売上げは大幅増収となった。
営業利益は増収の効果や為替差益などの効果から、同358.3%増の77億9800万円となった。当期純利益は同494.4%増の67億9000万円だった。
通期業績見通しは、売上高は前回予想より130億円増の2830億円に上方修正した。北米、欧州の自動車メーカー向け純正品販売が好調に推移すると予想されるため。
利益も増収や為替水準が予想よりも円安で推移していることから営業利益は前回予想より25億円増の95億円、経常利益が38億円増の118億円、当期純利益が30億円増の80億円となる見通し。