静岡ガス、「T-グリッドシステム」を採用…エネファームの余剰能力を融通

自動車 社会 社会
T-グリッドシステム概念図
T-グリッドシステム概念図 全 3 枚 拡大写真

静岡ガスは1月30日、東レ建設と共同で日本初となるマンション内電力融通システム「T-グリッドシステム」を採用したスマートタウンを静岡県東部で2017年度の完成を目指して建設すると発表した。

「T-グリッドシステム」とは、マンション内で燃料電池を内蔵したエネファームの余剰能力を融通しあうシステムで、マンション全体では外部の電力会社から購入する電力を最小限に抑制することができる。

たとえば、同じマンション内のBさん宅でエネファームに発電余力があり、Aさん宅でエネファームの発電能力が一杯で、外部から電力を購入しなければならない状態であるとき、同システムが働いてBさん宅のエネファームからAさん宅に売電して、マンション全体で外部からの購入電力を減らす、という仕組みだ。

この例では、Bさん宅にエネファームの燃料代が余計にかかるが、Aさん宅に売電することでBさん宅の燃料代を精算する。このため各家庭に設置されるエネファームの容量を最低限に抑えることができ、エネファームの初期費用を安くできる効果も期待できる。

このシステムを導入すれば、外部からの電力購入量を約60%減らすことができ、エネルギーコストを約30%削減することができるという。

《山内 博》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る