パナソニック、4~12月期の最終利益が過去最高に

自動車 ビジネス 企業動向
パナソニックの2013年度第3四半期決算
パナソニックの2013年度第3四半期決算 全 2 枚 拡大写真
パナソニックは2月4日、2013年度第3四半期(4月~12月)決算を発表した。それによると、最終損益が2430億円の黒字と、前年同期6238億円の赤字から大幅に改善し、過去最高となった。

「赤字事業の改善が着実に進んだことにより、利益が大きく増加した。特に、テレビ・パネル、小型二次電池などの改善が寄与した。また、全社を挙げたさまざまな施策や事業の収益性向上の結果、第3四半期までにこれだけの利益が出る状態になった」と河井英明常務は胸を張った。

売上高は前年同期比4%増の5兆6798億円。これは為替相場の円安傾向が寄与したことが大きく、実質的には薄型テレビなどの販売が海外で振るわずに減収だった。ただ、注力分野である住宅や自動車関連事業は堅調で、特に車載センサーやリチウムイオン電池が伸びた自動車関連部門は2兆508億円と9%の増収、3倍以上の営業増益となった。住宅事業が属するエコソリューション部門も、消費増税前の駆け込み需要によってキッチンなどの設備が伸びて、8%の増収、67%の営業増益。営業利益全体では2.2倍の2631億円だった。

2013年度通期の業績見通しは、売上高が7兆4000億円、営業利益が2700億円、最終利益が1000億円と、昨年10月末に修正した見通しを据え置いた。これは現在進めている構造改革費用のうち、大半が1~3月期に出るためだ。河井常務はこの構造改革について、「徹底して前倒しで取り組んでいく」と強調。そのための費用を計画の1700億円から上積みする可能性があることを明らかにした。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  3. 生まれ変わった三菱『エクリプス クロス』にSNSでの反応は!? ルノーOEMのEVに「日本はどうなる?」
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る