NASA 月探査機LADEEのミッションを28日間追加 4月に月へ衝突

宇宙 科学
NASA 月探査機LADEEのミッションを28日間追加 4月に月へ衝突
NASA 月探査機LADEEのミッションを28日間追加 4月に月へ衝突 全 1 枚 拡大写真

2014年1月31日、NASAは月の大気とちりを調べる探査機、『LADEE(ラディー)』のミッション期間を28日間延長すると発表した。ミッション終了後、LADEEは4月21日ごろ月面に衝突する。

LADEEは2013年9月に打ち上げられ、11月から月の地表のごく薄い大気とちりを探査していた。月の地表から高度12~60キロメートルの低軌道を周回するLADEEの運用が予定よりもうまくいったため、推進剤にはまだ余裕が残っている。当初は約100日間としていた運用期間の延長が決まったものだ。

LADEEの初期ミッションでは、月の大気の組成、ちりの分析が行われている。月の大気には、ヘリウム、ネオン、アルゴン40などの希ガスが含まれているという。LADEEのデータをもとに、アポロ計画時代に宇宙飛行士が月の地平線で日の出の前に見た輝きの正体が、太陽光で帯電したちりであるのか解明が期待されているという。また、月への宇宙塵の衝突の観測も行っており、地球でふたご座流星群が見られた時期には、月でも同様に流星雨がみられ、月表面への衝突を記録している。

LADEEのプロジェクトサイエンティスト、NASAエイムズリサーチセンターのリック・エルフィック研究員は「追加のミッション機関では、これまでよりさらに低い、月の地表から数キロメートルを飛ぶ計画を立てています」としている。ミッション終了後、LADEEは4月21日ごろに月面に衝突する最後の軌道に入る。

《秋山 文野》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  3. 三菱ふそう、『スーパーグレート』3万1122台をリコール…ACMブラケットに不具合
  4. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  5. ジープ『グラディエーター』、カナダで約120万円値下げ…2026年型を年内発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る