ホンダの除雪機 トップシェア支えるカギは 三位一体のユーザー調査

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ホンダ 除雪機
ホンダ 除雪機 全 8 枚 拡大写真

ホンダの除雪機は2004年から国内でトップシェアを維持している。本田技術研究所汎用R&Dセンターの北條宏主任研究員は「営業、製造、研究所部門が三位一体となってシーズンオフに販売店を訪れてお客様の声を聞く活動がトップシェアを支えている」と明かす。

ホンダが除雪機ユーザーの声を聞く活動を始めたのは2001年にハイブリッド除雪機を発売したのがきっかけ。北條氏によると「当時、インターネットで『ホンダ ハイブリッド』で検索すると、除雪機がヒットしていた」という。

ところが「発売してみるとモーターとエンジン制御のマッチングなどが不十分で、お客様からクレームが数多く寄せられた」と北條氏は振り返る。このため「その年のシーズンオフからお客様の声を聞く活動を開始して、お客様の声を除雪機の作業部や走行駆動系、エンジン、制御技術に反映するようになった」という。

こうした地道な活動を通じてホンダの除雪機は小型のものから大型まで11モデル19タイプの品揃えとなり、国内のガソリンエンジン除雪機市場で6割を超える地位を確立している。

ホンダの今シーズンの除雪機販売台数は2万9800台と過去最高を更新。このうち半数が日本国内で販売された。海外は北米が中心だが、日本の方がより上位の機種が売れているという。日本の除雪機市場は代替需要に加えて、異常気象や高齢化などを背景にした新規の客も増えており、当面は漸増傾向が続くとみられている。

《小松哲也》

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