マレーシアの新年ビデオ騒動、与党支持者が「コック氏殴った者に賞金」

エマージング・マーケット 東南アジア

中国正月の祝賀ビデオで政府を揶揄した野党・民主行動党(DAP)のテレサ・コック氏に対する、与党支持者の批判・攻撃がエスカレートしている。

6日には、クアラルンプール(KL)市内で与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)の支持母体となっているPewaris、Pekida、マレーシア・ムスリム消費者協会(PPIM)といったマレー系非政府始組織(NGO)の所属メンバー50人あまりが「コック氏を殴った者に500リンギの賞金」などと書かれた横断幕を掲げて抗議。コック氏ら民主行動党(DAP)幹部の顔写真の部分に殺したニワトリの血を塗って、シュプレヒコールを上げた。賞金は後に1200リンギに引き上げられた。

過激な抗議活動にはDAPのほか、マレー人側からも批判の声が上がっており、懸賞金をかけることについては「暴力を教唆するもの」との厳しい声が上がっている。DAPの友党である人民正義党(PKR)のアンワル・イブラヒム元副首相は、「人々を暴力で脅す者は真のムスリムではない」と批判した。コック氏は7日、同氏を支援するマレー系NGOの支援者らと共に警察に被害届を提出した。

問題のビデオは「ワン(One)ダフル・マレーシア」と題し、コック氏が司会進行役で、コメディアンが扮した3人のコメンテーターが風水などで今年の運勢などをアドバイスするという内容のトークショー的な構成。昨今の話題となった物価上昇や犯罪・治安問題などをユーモラスな話の間に織り交ぜて、暗に政府を批判している。コメディアンの一人はふくよかで裕福そうな中年女性で、明らかにナジブ・ラザク首相夫人のロスマー・マンソール氏を模している。

このビデオに早速マレー人を中心とした与党支持者らから「首相夫妻、マレー人社会、治安組織を侮辱している」といった批判の声が上がり、警察への通報も相次いだ。

伊藤 祐介

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